花言葉で届く伝えたい気持ち。大切な人に贈る誕生月の花束
花束選びに迷ったときは花言葉からヒントを
花束を選ぶとき、あなたはどんな風に花を選びますか。大切な友人のイメージに合わせて選ぶ、好きな花を選ぶなど・・・人によって選び方はさまざまです。花束は感謝の気持ちを伝えることができる贈り物です。
しかし、花屋さんに行ったとき、どんな花束にしたらいいのか、どんな花束なら喜んでもらえるのか、悩んでしまう人も多いはず。今回は、花言葉をヒントに花屋さんで買える誕生月の花を紹介します。
どうして花に花言葉があるの?
そもそも、なぜ花に花言葉というものが存在するのか。花言葉の歴史をさかのぼってみると、起源はアラビア地方にある風習から来ていると言われています。
諸説ありますが、花束に贈りたい気持ちを込めて相手に伝え、贈られた相手もまた花で返事をするというセラム(SELAM)と呼ばれる風習がありました。セラムは花束を贈る以外にも、果物や絹糸といった小物に気持ちを込めて贈ることもあります。
風習はトルコからヨーロッパに伝えられ、19世紀頃にはイギリスやフランスを中心に花言葉が知られるようになりました。本が出版されるようになった頃には、人々の間で花言葉が流行し、文化として定着しました。日本に花言葉というものが伝わってきたのは明治時代の初期になります。
花言葉はどうやって決めているの?
花言葉は神話や伝承によるものもあれば、花の見た目から連想したもの、国によって違うものなどがあります。日本では明治時代にヨーロッパから花言葉が伝わってきましたが、現代では独自のアレンジで新しい花言葉が作られてきました。
たとえば恋占いとして有名なマーガレットは「好き、嫌い、好き、嫌い・・・」と占う花として知られていますよね。日本の花言葉では恋占いの他、真実の愛、信頼。英語ではfaith(信頼)、secret love(秘密の恋)という意味が込められています。
花言葉は国や歴史によって違うため、花言葉の意味はもちろん、どんな相手に贈るのか、どんな気持ちを伝えたいのかを考えながら選んでいくのがおすすめです。
1月に買えるおすすめの誕生月花
1年の始めの月。1月に誕生日や祝い事などがある人はスイートピーとシンビジウムがおすすめです。花屋さんに多く出回っており、花束に取り入れたい花になります。
・ひらひらした花びらが可愛いスイートピー
蝶々のような花びらが特徴のスイートピー。香りがよく、桃紅やクリーム、紫など、とにかく色が豊富です。1月から花屋さんに多く出回り始め、春らしい可愛い花束を贈るにはもってこいのお花です。
花言葉:【門出】【別離】
ピンク色のスイートピー
花言葉:【繊細】【優美】
祝い事や喜びの気持ちを伝えたいときは、「ほのかな喜び」という花言葉がある白のスイートピー。ウェディングブーケに使われる花でスズランやコスモスなどの花と相性抜群です。
・1月が旬!上品で洗練されたシンビジウム
いろんな品種が楽しめるシンビジウム。鮮やかな色合いが特徴的でガーデニング好きにおすすめの花としても人気がある花。冬の花としてよく花屋さんで見かける機会も多いシンビジウムですが、1月の誕生月の花としても知られています。
花言葉:【素朴】【好意的な気持ち】【飾らない心】
【高貴な美人】【華やかな恋】
ちなみに、「華やかな恋」はシンビジウムの西洋の花言葉「gorgeous love」からきており、四大洋ランのひとつです。冬が旬なので、1月に贈る花束に大活躍する花です。存在感のあるシンビジウムは、色鮮やかな花束を作るのにピッタリの花なので華やかさを重視したい方におすすめ。
2月に買えるおすすめの誕生月花
・甘酸っぱい香りが魅力的なフリージア
甘酸っぱい香りがたまらないフリージア。黄色、白、桃色、紫などの花を咲かせるフリージアは、空に向かって大きく開くのが特徴の花です。花屋さんには並ぶのは2月から3月頃で「春の香りを届ける花」とも言われています。
花言葉:【優雅】【あどけなさ】【天真爛漫】【多くの人に愛されてきた】
2月に誕生日がある人、祝い事がある人、記念日がある人はフリージアが入った花束がおすすめ。花束の見た目の可愛さはもちろん、花言葉としての意味合いよく、伝えたい気持ちが届く花です。
・ナチュラルで可愛らしいマーガレット
公園やマンション、自宅などの花壇に植えられているマーガレット。春の象徴とも言える花でいろんな花屋さんで見かける方も多いでしょう。12月頃から5月頃までお店に出回っており、手軽に購入できる花としても人気があります。
花言葉:【恋占い】【真実の愛】【信頼】【心に秘めた愛】
基本的に白のマーガレットで多く出回っていますが、花屋さんによって桃色や黄色、八重咲きなども購入できます。マーガレットは大切な友人や恋人に贈るのがおすすめです。ただ、本来の花の可愛さを考えると、いろんな花とミックスして花束を作るのも◎。
3月に買えるおすすめの誕生月花
・多くの品種とカラバリが豊富なチューリップ
チューリップは春の象徴とも言える花です。3月になると、花屋さんでいろんな品種のチューリップを楽しむことができます。
花言葉:【思いやり】【愛の告白】「真実の愛】
白のチューリップ
花言葉:【失われた愛】
黄色のチューリップ
花言葉:【名声】
ピンクのチューリップ
花言葉:【誠実な愛】
チューリップは可愛い見た目に反して、いろんな愛の意味をもっています。そのためチューリップが入った花束を作るときは、どんな意味があるのかを考えながら選ぶのがおすすめです。
・羽毛のような花を咲かせるミモザ
プレゼントとして映えるミモザ。ふわふわとした羽毛のような花がたくさん集まり、色鮮やかな黄色い花を咲かせるのが特徴です。ミモザはリースやドライフラワーなどのインテリアとしても人気でハンドメイドや雑貨などで度々登場する花です。
花言葉:【秘密の恋】【思いやり】【友情】
定番は黄色のミモザですが、オレンジ色もあります。花屋さんでの出回り時期は12月から3月まで。伝えたい気持ちが届くのはもちろん、写真映えもおしゃれな花です。
4月に買えるおすすめの誕生月花
・春の代表!和の象徴・桜
日本の代表花といえば桜。開花時期は3月から4月の間で花屋さんでも見かけることができる樹木です。花びらが鮮やかな濃い桃色から淡いピンク、白と、品種によって違う雰囲気を醸し出します。
花言葉:【優雅な女性】【精神の美】
西洋では精神の美に加え、「優れた教育」があります。品種が多い桜はそれぞれに花言葉が存在し、しだれ桜なら「優美」「ごまかし」、八重桜なら「しとやか」「豊かな教育」と美しさと教育、感情に関する意味が多いです。
・清楚でダイナミックなカラー
清楚でシャープな印象があるカラー。凜とした存在感があるカラーは、多年草といわれる花で白から赤、オレンジや紫などがあります。襟のような見た目をした花を咲かせ、春から夏にかけて生長し、開花します。
花言葉:【清浄】【華麗なる美】【乙女のしとやかさ】
色によって花言葉が少し変わり、黄色のカラーは「壮大な美」、ピンクのカラーは「情熱」、紫のカラーは「夢見る美しさ」です。カラーは桜の可愛さと違って、上品で繊細な印象を与えます。お祝いやお礼の花束として、またお悔やみやお供えとしても役立つ花です。
5月に買えるおすすめの誕生月花
・鈴のよう見た目をしたスズラン
可愛らしい鈴のような見た目をしたスズラン。4月から6月頃に開花を迎え、5月には花屋さんで見かけることができる花です。スズランといえば、山梨県の「芦川のすずらん群生地」が有名です。
花言葉:【幸福の再来】【純粋】【謙遜】【純潔】
ヨーロッパでは聖母のマリアの花とされており、純粋や純潔という花言葉がついたとされています。結婚式や誕生日などのお祝い事や記念日、パーティーなどにピッタリで、お部屋のインテリアとしても映える花です。
・母の日の大定番!カーネーション
母の日といえば、カーネーションというくらい知名度があり、人気のある花です。フリルのような可愛らしい見た目が印象的で女性に贈る花束にピッタリ。
花言葉:【母の愛】【愛】【感動】
ピンクのカーネーション
花言葉:【女性の愛】【感謝の心】【あたたかな愛情】
他にも、白は「純粋の愛」、ビタミンカラーのオレンジは「情熱」や「清らかな愛」。ちなみに、黄色のカーネーションは「軽蔑」や「嫉妬」というネガティブな花言葉になっています。プレゼントの花束としてはNGとされており、単体で贈るのではなく、他の花と組み合わせて花束を作るのがおすすめです。
6月に買えるおすすめの誕生月花
・6月が旬!華やかさ抜群のバラ
男性からプレゼントとしてもらうバラ。どんな季節であっても贈りものとして定番になっている花です。花屋さんに出回る時期は5月から6月頃のものが多いです。初夏の6月が旬とされており、一季咲きから四季咲きなどの品種があります。
花言葉:【無垢で愛らしい】【熱烈な恋】
ピンクのバラ
花言葉:【満足】【上品】
白いバラ
花言葉:【無邪気】【あなたに恋してる】
花の色によってさまざまな意味が込められています。バラの花束はロマンチックにも、可愛い雰囲気にも演出できます。6月が旬だからこそ、華やかなバラの花でお祝いをしてみるのもいいですね。
7月に買えるおすすめの誕生月花
・明るい気持ちになれるヒマワリ
徐々に夏として気温が上がってくるこの季節。花屋さんで多く見かける夏の花の定番、ヒマワリ。切り花用として店頭に並ぶことが増え、定番カラーの黄色以外の色や品種も多様になってきています。
花言葉:【憧れ】【愛慕】【崇拝】
尊敬する先輩や上司に贈るプレゼントとしてふさわしい花です。1本200円から300円で購入できるものが多く、1本でも十分に存在感を与えることができます。
8月に買えるおすすめの誕生月花
・鮮やかな色合いがきれいなアンスリウム
南国のイメージが強い印象のアンスリウム。開花時期は5月から10月ですが、輸入品がほとんどなので一年中花屋さんで購入できる花です。夏に贈る花としてピッタリで、存在感のある花束を作りたい方におすすめです。
花言葉:【情熱】【強い印象】【炎のような輝き】
アンスリウムは強い印象を与える意味が込められています。真っ赤なアンスリウムは「情熱」、無垢で純潔な白のアンスリウムは「熱心」と、花の色に合わせていろんな花言葉が存在します。
・上品で美しいトルコキキョウ
バラのような美しい見た目をしたトルコキキョウ。上品かつ優雅な雰囲気を醸し出す花で夏頃が旬とされています。トルコキキョウは品種が多様化しており、八重咲きから一重咲き、大輪などがあります。
花言葉:【希望】【清々しい美しさ】【優美】
「希望」は紫のトルコキキョウ、「思いやり」は白のトルコキキョウです。いろんな花との相性もいいので、涼し気な白い花とミックスするのもおすすめです。
9月に買えるおすすめの誕生月花
・青以外にも白やピンクなどの色もあるリンドウ
9月の誕生月花として人気のリンドウ。一本ずつ咲くリンドウは、光を浴びることで花びらが開き、曇りや雨になるとつぼみのように閉じるのが特徴。色は青紫から、白、紫紅などがあり、気品を感じられる雰囲気をもっています。
花言葉:【悲しんでいるあなたを愛する】【正義】【誠実】
秋の花との相性が良く、オミナエシやワレモコウ、サルビア・セージなどと合わせると秋らしい花束を作ることができます。
・大輪の花びらが美しいダリア
花束の主役を飾れるほど存在感があり、美しいダリア。花屋さんで見かける機会が増える時期は9月から10月頃。祝い事や感謝を伝えたいときにピッタリの花です。
花言葉:【華麗】【優雅】【気品】
ダリアはいろんな咲き方をしているので、どんなイメージの花束を作るのか、贈りたいのかを考えながら切り花を選びましょう。
10月に買えるおすすめの誕生月花
・10月の誕生月といえばガーベラ
10月の誕生月花として知られているガーベラ。1年中、花屋さんで見かける花ですが、出荷が多い時期は3月から4月。カラーバリエーションが豊富で咲き方や品種もさまざまです。人気のスパイダー咲き、八重咲きなどがあります。
花言葉:【希望】【前向き】【美しさ】
ガーベラは色の幅が広く、赤は「神秘の愛」、オレンジは「冒険心」、黄色は「究極の愛」と込められた意味が違います。見た目が印象的なのでシンプルな花と組み合わせたり、色合いを合わせたりと組み合わせ次第でいろんな雰囲気の花束を作ることができます。
・お盆用だけではなく、贈り物としても人気の菊
お盆に贈る花として有名な菊。秋の代表的な花で温かみを感じる黄色が優しい雰囲気を演出。1年中出回っていますが、10月の誕生月花として外せない花のひとつです。
花言葉:【高貴】【逆境において快活】【高尚】
お盆のイメージが強いですが、他の花と上手に組み合わせることで可愛い花束を作ることができます。菊は和菊と洋菊というタイプに分かれており、雰囲気に合わせて花を合わせるのが◎。
11月に買えるおすすめの誕生月花
・宝石のような美しさをもつダイヤモンドリリー
10月から12月頃にかけて花屋さんで見かけるダイヤモンドリリー。宝石のようなにキラキラした見た目をした花で徐々に知名度が上がってきています。最近では切り花としても多く出回るようになりました。出荷時期が短く、切り花としては季節限定の花です。
花言葉:【忍耐】【箱入り娘】【華やかさ】
1本400円から500円ほどで品種やカラーによってもう少し手頃なものあります。花束にすると高価になってしまうので、いろんな花と組み合わせるのがおすすめ。
12月に買えるおすすめの誕生月花
・クリスマスシーズンにピッタリのポインセチア
クリスマスシーズンに入ると、花屋さんはもちろん、カフェやショップなどの店先や花壇に置いてあるポインセチア。葉っぱのような真っ赤な花びらが印象的でクリスマスには欠かせない花です。
花言葉:【祝福する】【聖夜】【幸運を祈る】
キリスト教では赤の花びらがキリストの血、緑の葉っぱが永遠の命を表していると言われています。12月だからこそ、クリスマス気分が味わえる花を贈ってみませんか。
プレゼントに花束を。祝いたい気持ちに花言葉を添えて
花言葉を知っていると自分の伝えたい気持ちを届けるだけではなく、お互いにいい気持ちで居られます。花束は贈る側も、贈られる側も心がホッとするような、幸せな気持ちになれるようなプレゼントです。ぜひ、選ぶときの参考にしてみてくださいね。