どこか懐かしい気持ちに!おうち喫茶でレトロ気分を味わう
目次
おうちで喫茶店気分を味わってみませんか
喫茶店でモーニングや談笑を楽しむひと時は、日常に活力をもたらしてくれますよね。 最先端のカフェも良いですが、どこか懐かしい気分を味わえる喫茶店も魅力的です。しかし、忙しい日々の中で「休みの日は家でのんびりしたい」という方もおられるのではないでしょうか。
私は自宅でゆっくりすることが好きなので、コーヒーを淹れたり、それに合うスイーツを作ったりしています。おうちで昔懐かしい喫茶店気分を味わうと、どこかほっこりするのです。
今回は喫茶店には欠かせない、コーヒーを美味しく淹れるコツや器具の選び方、おうちで再現できるなつかし喫茶メニューをご提案します。「おうちで楽しめる何かを見つけたい!」という方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
まずはコーヒーの淹れ方のポイントや器具の特徴を押さえましょう
喫茶店といえば、コーヒーが欠かせませんよね。 トーストや甘いデザートとともに味わうコーヒーは、至福の味。
喫茶店ではネルドリップやサイフォンといった抽出器具が使われています。 自宅でコーヒーを淹れる場合は、ペーパードリップという方が多いのではないでしょうか。しかし、自分で淹れてみると「思ったように美味しくならない…」という場合も。
そんな時は、次にご紹介するコーヒーを美味しく淹れるポイントを参考にしてみてくださいね。
コーヒーを美味しく淹れるポイント4つ
①豆の分量とお湯の量を正しく計量する
コーヒー豆(粉)の分量やお湯の量は、目分量で淹れているという方はおられませんか。
正しい分量で淹れることで、もっと美味しいコーヒーに変身する可能性を秘めています!
諸説ありますが、コーヒーの粉10~12gに対し、出来上がり量120~150mlが目安です。
コーヒーサーバーをお持ちの方は、サーバーの目盛りに従ってお湯を注いでも良いですし、スケールで重さを量るという方法もありますよ。
例えば、ドリッパーに粉10gをセットした状態でスケールは0に設定し、180gになるまでお湯を注ぎます。すると、コーヒーの出来上がり量が約150mlになります。 「なんとなくで淹れていたな」という方は、ぜひこの目安量をお試しくださいね。
②挽き具合を調整する
コーヒー豆の挽き具合は、抽出器具によって大きく変わります。
ドリップの場合、中挽き~中粗挽きぐらいが目安。 コーヒーショップで購入する場合は、バリスタに抽出器具を伝えて挽いてもらいましょう。
また、コーヒーミルを使って自分で挽いているという場合、「ドリップすると、お湯がすとんと落ちて抽出不足になる」または「抽出しすぎてえぐみが出てきてしまう」というお悩みはないでしょうか。
抽出不足になる原因は、コーヒー豆の挽き具合が粗すぎることが考えられます。反対に、抽出しすぎてしまう場合は、挽き具合が細かすぎる可能性がありますよ。
何度も調整しながら、自分で「この挽き具合だ!」というものが見つかったら、ぜひその粒の大きさをチェックしておきましょう。
③お湯の温度を適正にする
お湯の温度も諸説ありますが、90℃前後が理想です。 しかし、浅煎りのコーヒー豆は細胞壁が硬く、深煎りのコーヒー豆は柔らかいという違いがあることから、コーヒー豆によって温度を調節することがポイントになります。
以前、私は深煎りのコーヒー豆を自宅でハンドドリップしました。 熱々のお湯を使ったせいか、深みのあるコクというよりは、「えぐみのある苦さ」という味わいにショックを受けたのを覚えています。 コーヒーの味に影響を与える要素は温度だけではありませんが、やはりコーヒー豆の個性を存分に味わうためには、お湯の温度は重要だということが分かりました。
つまり、浅煎りの場合は高温で、深煎りの場合は低めの温度で抽出するとコーヒー豆の成分を適切に抽出できるということです。 まずは90℃から始めて、そこから自分好みに調整してみてくださいね。
また、抽出に用いるサーバーやドリッパー、マグカップなどは事前に温めておきましょう。
④豆の鮮度に注意する
そのコーヒー豆、購入してから長い期間が経っていませんか。 コーヒー豆は焙煎されると、酸化が進んでいきます。 酸化したコーヒーの味は、心地よい酸味ではなく「味が劣化した嫌な酸っぱさ」を感じる味に。リンゴや油も酸化すると風味が落ちますよね。
コーヒー豆より粉の状態であればなおさら、酸素に触れる面積が増えて酸化しやすい状態になります。できれば、1~2週間で飲み切れる分量のコーヒー豆を購入し、淹れる直前に挽くというのが理想ですが、なかなか難しいですよね。
その場合は、小分けにして冷凍庫で保存しておくと良いでしょう。 コーヒー豆は光や湿気に弱いので、その理由からも冷凍庫がおすすめです。
冷蔵庫もNGではないですが、開け閉めによって結露が生じたり、他の食材の匂いを吸収したりというリスクがあります。 もし冷蔵庫で保管する場合は、温度変化が少なく、匂いの強いものから遠い位置に保管しましょう。
ドリッパーの形によって味が変わる?
ここまで、コーヒーを美味しく淹れるポイントをご紹介しました。 しかし「コーヒーを自宅で淹れたことがない」という方もおられるのではないでしょうか。
初めてコーヒーを淹れるとき、何から揃えれば良いのか迷いますよね。 そこで、実際に私が使っているドリッパーの特徴をご紹介します。
上の写真にある4種類のドリッパーが実際に使っているものです。 左から
①ハリオV60透過ドリッパー
②カリタ AS樹脂製コーヒードリッパー
③カリタ セラミックドリッパー
④メリタ アロマフィルター
まだまだ世の中にはたくさんのドリッパーが存在しますが、王道ともいえるこれらのドリッパーの特徴を抑えて、ぜひ器具選びの参考にしてくださいね。
①すっきりした味わいに!ハリオV60透過ドリッパーの特徴
ハリオV60透過ドリッパーは、円錐形で大きな1つ穴を持つドリッパー。 スパイラル状になったリブによってお湯の抜けが良く、すっきりとした味わいになりますよ。
一方、淹れ方次第で味わいの調整もできるので、そのオールマイティさからプロのバリスタにも愛用されています。 調整のしやすさ故に、味わいにブレが出来てしまうことも多いですが、慣れてくると手放せないドリッパーとなるでしょう。
②しっかりとした味わいに!カリタ AS樹脂製コーヒードリッパーの特徴
カリタのAS樹脂製コーヒードリッパーは、台形で3つ穴の構造です。
①のハリオV60より抽出スピードがゆっくりしているので、しっかりとした味わいになります。 こちらもある程度調整が可能で、次にご紹介する③カリタ セラミックドリッパーの素材違いです。プラスチックのため、比較的安価で入手でき、軽くて割れにくいのがメリットと言えるでしょう。
③お湯の温度をキープできる!カリタ セラミックドリッパーの特徴
②の素材違いで、こちらはセラミック(陶器)で作られています。 素材以外の特徴は同じですが、セラミックはしっかり温めることで保温性に優れた面を持っています。
つまりコーヒーを抽出する際に、透過するお湯の熱をキープしながら抽出できるということです。色合いや材質がレトロな雰囲気を持つので、おうち喫茶の気分を上げてくれます。
④安定した抽出で初心者の方におすすめ!メリタ アロマフィルターの特徴
メリタ アロマフィルターは、初めてコーヒーを淹れる方におすすめのドリッパーです。
少し高い位置に1つ穴がある構造になっており、一度にお湯を注いでも一定のスピードで抽出をコントロールしてくれます。
下の写真は裏面から見た図です。穴が空いているのが見えるでしょうか。 一度ドリッパー内にお湯が留まるので、どっしりとした味わいになりますよ。 私が初めてハンドドリップをした時、このドリッパーが相棒でした。
4つの中では一番ゆっくりとお湯が落ちるので、その様子を眺めながら香りを楽しめます。 構造上、抽出の調整は難しいですが、味わいに安定感を求める方向きのドリッパーです。
コーヒーと一緒におうち喫茶を楽しむメニュー
美味しいコーヒーを用意できたら、いよいよおうち喫茶の開店です。 ここからは、コーヒーと一緒に楽しめるメニューをご提案します。
コーヒー+ホイップでウインナーコーヒー
こちらはコーヒーにホイップを乗せたウィンナーコーヒー。 ウィーン発祥のドリンクであることから、その名が付けられました。
ホイップの甘みとコーヒーの苦味、どちらも楽しめるデザート感覚のドリンクです。 ホイップとの相性が良い深煎りコーヒーに一工夫、いかがでしょうか。
軽食にもぴったりのホットケーキ
ホットケーキミックスを使うと簡単に作れるホットケーキは、おうち喫茶の味方。
バターやハチミツをたっぷりかけると、優しいコクが生まれます。 軽い食感のホットケーキには浅煎り~中煎りのコーヒーを、しっとりした食感のホットケーキには深煎りのコーヒーを選ぶと相性が良いでしょう。
ホットサンドで優雅な朝食を
喫茶店の定番、ホットサンド。 玉子やチキン、ハムチーズなど、お店によってこだわりのメニューがありますよね。
香ばしいホットサンドの風味を引き立たせてくれる、中煎りのラテンアメリカ系のコーヒーとご一緒に、ぜひお楽しみください。
プリンアラモードで昔懐かしいおやつタイム
カスタードプリンにお好みのフルーツやホイップを添えた、プリンアラモードはいかがでしょうか。
フルーツの酸味をより楽しみたい時は果実感のあるアフリカ系コーヒーを、プリンの優しい甘みを引き立たせたい時は、バランスの良いブレンドコーヒーなどが良いでしょう。
レトロなグラスでクリームソーダ♪
おうちでのんびりレトロなひと時を
懐かしい気分を味わえるおうち喫茶。 さあ、開店の準備はできましたか? あなたの気分に合わせた、あなただけのレトロなひと時をお楽しみくださいね。
BGMでよりカフェっぽく♪
カフェと喫茶店の違いって?