毎日のおやつにレトロかわいい和食器を使う楽しみ

2021.07.19
趣味
毎日のおやつにレトロかわいい和食器を使う楽しみ

毎日のおやつに、レトロでかわいい和食器を使ってみませんか?

「和食器はレトロかもしれないけど、かわいい?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、毎日のおやつなどにカジュアルに使うことで、和食器のかわいさが光ることもあるのです。

現代の食文化で役割を失いつつある和食器の小皿

お膳の上に、少しずつの料理を持った小さな皿を載せてしつらえる和食。その和食の文化に合わせて、和食器にはいろいろな小皿・中皿があります。

しかし、何種ものおかずを取り揃えた和食を日々の食事で作る機会って、そう多くはないものです。そうなると小皿・中皿はワンプレートご飯もこなす大皿の影に隠れて食器棚の奥の方に追いやられてしまいがちです。また、場所が限られた食器棚の中でたくさん重なっているとちょっと邪魔だし処分してしまおうか、という憂き目に会うこともよくあるようです。

近年ではほとんど見られませんが、その昔、祝言やお葬式、法事は自宅で執り行われ、その際は大勢の人たちを自宅に招き、料理をこしらえて振る舞う習慣がありました。また、その当時はお盆やお正月に大勢の親戚が集まる機会も現在よりはるかに多かったはずです。小皿・中皿はそのような時に大活躍していたのでしょう。

しかし現在の生活で、大勢の人を招き、お膳に料理をそろえて出す機会は一般の家庭ではあまり頻繁にあることではないでしょう。また、日常の生活においても忙しい毎日を送っているとおかずを何種も作って用意する、という食生活が送れなかったりもします。また、季節感を大切にする和の文化はお皿にも反映し、季節ごとや縁起物の植物の絵が描かれていることも多いもの。そんな和食器は時にして古めかしく見え、今時の料理に合わせにくく感じられることもあるようです。

それならもう、和食器の小皿・中皿はほぼ出番がないのでは?と思うかもしれません。しかしもっと気軽にとらえて使ってみると、和食器の出番は想像以上に多いものなのです。

小皿にいつものお菓子を乗せて

小皿にいつものお菓子を

袋入りのおやつ。忙しいと袋入りのまま出してきて、そのまま食べてしまったり、渡してしまうことも多々ありますよね。でも、袋入りのままだとなんだか味気ないものです。また、止まらなくなてしまい、ついもう一袋、となってしまうこともあります。

でも、小皿に乗せるだけでずいぶん印象が変わります。子どもに出す際でも反応が良く、袋のまま出すよりも味わって、大切に食べてくれるようです。

この金色があしらわれたお皿はお祝い事用だったのでしょう。焼き菓子を乗せたりすると意外にもモダンな感じがして不思議としっくりきます。こんがりとした色合いに金色の相性が良いのでしょう。また、ちょっと欠けたお皿でも、お菓子をちょっとゆっくり食べたい時には気軽に使えてちょうど良い感じがします。

意外な出会いを楽しむ

また、お子さんがいるご家庭ならお子さん自身におやつに合わせたお皿を選ばせるのもおすすめです。お腹を満たすおやつを食べる行為に、プラスアルファの遊びが加わるため、楽しんでくれますよ。ついでに、センスを磨く効果も期待できるかもしれません。見ている大人も自分では思いもつかないような組み合わせに出会うことがあり、勉強になります。

汎用性の高い四角いお皿

汎用性の高い四角いお皿

こちらのお皿はちょっと洋風テイストの小皿。イメージは昭和のちょっと立派なお家の、応接間。ビロードのソファ、アップライトピアノがあるようなお部屋に遊びに行ったら、こんなお皿でおやつが出てきたような。どこかノスタルジックな気持ちにさせてくれるお皿です。

また、懐かしさの中にどこか斬新さもあるかわいさで、いろいろな料理に対応してくれます。使い勝手も良く、縁がゆるやかに立ち上がっているため、お豆腐やサラダなどを載せたり、お醤油やソースを入れたりと重宝します。落ち着いた色合いもさまざまな料理に合わせやすく、活躍の幅が広いのです。

四角いお皿は料理を並べたテーブルの上でアクセントになってくれる役割も果たしてくれるので、何種類か揃えておくと良いですね。

魚型のお皿は大胆に楽しむ

魚型のお皿は大胆に楽しむ

こちらは小皿ではありませんが、使い道に困りがちということで紹介したいのが魚の形をしたお皿。円形や四角と違い、イレギュラーな形のため食器棚でもかさばりがちですし、存在感もかなり強いため、どんな料理を載せれば良いのだろう、と迷われる方も多いようです。魚だから魚料理をのせれば相性が良いのかというとそういうわけにもいかないところが難しいポイントです。

残念ながら食器棚の奥から動かない、そんな存在だった魚型のお皿も、えいっ、とスナック菓子などをのせて出してみましょう。こちらもなかなか子ども受けがいいんですよ。なんでもないお煎餅やポテトチップスでも、ちょっとスペシャルな感じに見えるようです。

また、ビールやお酒のおつまみを出すのにもぴったりです。単なる袋から出しただけのおつまみも、きちんとした「酒の肴」風に見えてきませんか?

親しみやすさと新鮮さ

親やすさと新鮮さ

ホームパーティの最後にデザートを出す際、同じ皿が揃わない場合はあえてバラバラのお皿で同じものを出すのも悪くありません。それぞれの方のイメージに合わせたお皿を渡していく、というちょっとした遊びを楽しんでみても良いでしょう。食べ物とお皿だけではなく、お皿と人物の組み合わせまで考えていくと楽しみが広がっていきます。

日本の暮らしから生まれた和食器は私たちにとって親しみやすい器です。しかし、時に親しみやすすぎて、そのかわいさに気づかないことがあります。また、近頃の食生活との相性が良くないようにも思われ、隅に追いやられがちな存在でもあるようです。

でも、既存のイメージに捉われず、もっとカジュアルな使い方をしていくと、現代的な器を使った時よりもかえって斬新に見える組み合わせが生まれることがあるのです。

もし食器棚の奥でしばらく出番のない和食器があったら、試しに棚の前の方に出してみませんか?そして、思い切っていろいろなものを盛り付けてみてください。時には「これは違うな」という組み合わせになることもあるでしょう。しかし、組み合わせによっては思いもよらないくらいかわいさを発見することもあるのです。また、食べ物に限らず、植物や木工品のディスプレイに使ってみるのも良いでしょう。四季を大切にする和の文化に沿った和食器は自然のものとの親和性が高いのです。

和食器の小皿をもっと気軽に。まずはいつものおやつを乗せることから始めてみませんか?

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