秋冬の節約の鍵は光熱費にあり!今スグできるカンタンな方法
冬になると高くなる光熱費に頭を悩ませる人も多いですよね。この記事では誰でも簡単にできる秋冬の光熱費・節約方法をご紹介します。
最初になぜ秋冬は電気の使用量が増えるのか、その原因を見てみましょう。
目次
秋冬の光熱費が高くなる理由とは?
【暖房代が高い】
夏と比べて、冬の方が外気温と室内の気温差が大きくなります。
たとえば、環境省が省エネ効果を前提として夏に推奨しているエアコンの設定温度は28℃。外気温が35℃だとしてその差は7度です。
一方冬に推奨されている設定温度は20℃。外気温が6℃の場合、その差はなんと14℃。設定温度と外気温との差が大きくなるほど電力も消費するため、冬の方が電気の使用量が増えてしまいます。
【電気を使う時間が長い】
また冬は夏と比べて日照時間が短くなり、部屋で電気をつけている時間が長くなります。とくにおうち時間が増えている昨今、その影響は少なくありません。
資源エネルギー庁の『エネルギー白書2019』によると、全エネルギーの1/4強である25.7%は暖房が占めています。また33.3%が照明などとなっています。
つまり暖房と照明などを節約するだけで、大きな節約効果が期待できるというわけです。
今すぐできる秋冬の光熱費節約術・暖房編
暖房の設定温度を1℃下げる
暖房の設定温度を1℃さげると、省エネ性が10%向上するといいます。
具体的には、設定温度を21℃から20℃に下げるだけで、ひと冬でエアコンなら1.430円、ガスファンヒーターなら1,320円、石油ファンヒーターなら880円お得になります!
出典:経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
エアコンのフィルターをこまめに掃除する
実は秋冬は、夏と比べてフィルターが汚れやすくなっています。原因は、セーターやコートの着脱など服装の影響、空気の乾燥でほこりの舞う頻度が高いから。
フィルターが汚れていると、空気の循環が悪くなるだけでなく、せっかくの暖かい空気が吹き出しにくくなり、暖房効率がかなり下がってしまうのです。
節約はもちろん、効率よく部屋を暖めたい場合、フィルター掃除は必須です!
エアコンは自動運転で風は下向き・風速は強に
エアコンの温度をこまめに調整するよりも、最も効率的な暖房を選んでくれる自動運転が節約には最適です。
暖かい空気は上空に移動するので、吹き出し口は下向きに。目安としては吹出しの角度を水平に対して60°以上下向きに設定してください。
下にむけた暖かい風が床まで届くように、風速は強めがおすすめです。
サーキュレーターを併用する
暖かい空気は上にたまりがちです。サーキュレーターを下から天井方向に向かって回し、室内の空気を循環させてあげましょう。
暖かい空気が部屋全体に広がり、エアコンの設定温度をあげるよりずっと暖かくなります。
窓やドアに厚手のカーテンをさげる
せっかく暖めた部屋に冷気が入らないようにするのも、暖房費を節約する時の大きなポイントです。
窓に断熱シートを貼ったり厚手のカーテンをさげて、外気をシャットアウトしましょう。カーテンの長さは床までしっかりある長さを選んでくださいね。
また見落としがちなのがドアの隙間です。冬の間だけでも突っ張り棒などを使って簡易カーテンをさげるとよいでしょう。
部屋を加湿する
同じ温度でも、湿度が10%上がるだけで体感温度が1℃上がると言われています。その理由は、空気が乾燥していると体表から水分が奪われてしまうから。
夏に汗をかくことで体が体温を下げようとするのと同じく、冬の乾燥で水分が奪われると熱も同時に持っていかれてしまいます。その結果寒く感じるというわけです。
それを防ぐためには、人が快適だと感じる40〜60%の湿度を保つようにしましょう。
加湿器を使用してもよいですし、洗濯ものを部屋干しするだけでも乾燥を防いでくれます。
今すぐできる秋冬の光熱費節約術・その他編
保温機能のある家電の使い方を工夫する
保温機能のある家電は、実は電気の消費量が大きく、気がつかないうちに電気代を圧迫しています。上手に使って節約しましょう!
電気ポット
秋冬は温かい飲み物を飲む機会が多いですよね。
沸騰後は保温機能のある水筒や魔法瓶に入れるようにし、電気ポットの保温機能はつかわないようにしましょう。
ちなみに電気ポットで2.2Lを沸騰させて半分使った残りを半日保温した場合と、水からもう一度沸かし直した場合では、年間で約2,900円の節約に。
出典:経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
魔法瓶に入れたお湯を電気ポットに入れて沸かしなおせば、水から沸かすよりも沸騰までの時間が短くなるのでますますお得になります。
炊飯器
まとめ炊きして、小分けで冷凍しましょう。節約になるだけでなく、保温しておくよりも炊き立てをスグに冷凍するほうが味もよく、美味しく食べられます。
LED電球に替える
在宅時間が多い場合は、思い切ってLED電球に替える方法もあります。ただし初期費用がかかるので、在宅時間の少ない共働きや一人暮らしの場合は、どちらがよいかは検討が必要です。
温水洗浄便座
保温を使用して暖かい素材の便座カバーをする、温度設定を低くする、使用していない時はふたを閉めて放熱を防ぐなど、小さな積み重ねで節約効果が出ます。
一人暮らしの電気代・節約ポイントは?
暖房器具にたよらない時間をつくる
ひとり暮らしなら家族のために暖房をつける必要もないので、節約の自由度合いが高くなります。少し肌寒いなと感じる程度の時は、服装で調整してみましょう。
とくに効果が大きいのは足元を温めること。靴下を重ねて履いたり、レッグウォーマーを利用して足元を温めましょう。
就寝時は布団を暖かくする
寝る前に湯たんぽなどで布団をあらかじめ温めておきましょう。エアコンと違い空気が乾燥することもありません。
ホットカーペットを半分で使う
ホットカーペットは熱が逃げにくくなるよう断熱シートを敷いて使用しましょう。
また、半面モードで自分のいるスペースだけを温めることで、電気代が約半分に!
契約やアンペア数を見直してみる
現在契約しているアンペア数が実際の使用量よりも大きい場合は、アンペア数を小さくする節約方法もあります。
一人暮らしで電化製品もあまりない人は、意外と使っていない場合もあるため一度確認してみましょう。
また電力会社によっては、夜間の電気料金が安くなるなどさまざまなプランも。通学や仕事で日中は家にいないなどライフスタイルによっては、現在の契約よりも安くなることがあります。契約を見直してみるのもいいですね。
秋冬は暖房を賢くつかって暖かく
節約のために寒いのを我慢して風邪を引いてしまっては、もとも子もありません。工夫して節約しつつ、快適に暖かく過ごしましょう!