気分転換にピッタリ!レトロ町・名古屋の四間道で昔ながらの町並みを散策しよう
目次
レトロ町はひとり散策にピッタリ
休日は家にこもりっきり。でもたまには外に出てリフレッシュしたい。オシャレで華やかな都会のような場所もいいですが、時には昔ながらのレトロ町で散策を楽しんでみませんか?
新しい物を発見できるわくわく感を楽しめるレトロ町。その土地の歴史や工芸雑貨、グルメといろんな魅力が詰まっています。
そこで、今回は昔懐かしい名古屋のレトロ町を散策できる「四間道」を紹介します。古き良き日本の町並みや大正ロマン漂うカフェなど、カメラを片手に日頃の疲れをリフレッシュしましょう。
四間道ってどんな所?
四間道(しけみち)は名古屋市西区の堀川の西側にあり、白壁土蔵や石垣、町家など、江戸時代の風情が残っている商人の町です。国際センター駅の2番出口から歩いて5分のところにあり、名古屋城の完成とともに造られました。
江戸時代の初め、1610年(慶長15年)徳川家康が西の砦として名古屋城を築き上げたとされています。城下に基盤割(きばんわり)の町を作り、その後1610年から1616年まで建物がごっそりと名古屋に移転する清須越(きよすごし)が行われました。
四間道は1700年(元禄13年)に大火に見舞われてしまいます。この先、同じ家事が起きないよう、被害を最小限に抑えるように四間(約7m)に広くした道路を作り、四間道という名が付けられたと言われています。
最近では地元の人々だけではなく、若者が集まる人気の場所になっています。現在は外出自粛ということもあり、静かな町になっていますが、名古屋の観光スポットとしてぜひ訪れて欲しいエリアです。
名古屋の祭神「屋根神様」
昔の面影が残る名古屋の町を歩くと、民家の屋根上に小さな祠(ほこら)を目にしたことはありませんか?この祠こそ、屋根神様です。明治時代に入ってから祀られるようになった祭神で名古屋市域で248もあると言われています。当時、火事の被害が深刻な問題で火難除けや疫病を防ぐために屋根神様を祀りました。
四間道の屋根神様は家屋の屋根上に祠を作り、左から火伏せの秋葉神社、武運長久祈願の熱田神宮、厄除けの津島神社を祭神として祀っています。昭和50年から51年にかけて、芥子川律治(けしかわ りつじ)という教育者が実態調査を行い、屋根神様の数を研究。
こちらが名古屋市内、市外に祀っている屋根神様の数です。
(引用:名古屋市博物館)
こうして見ると、圧倒的に名古屋市の西区が多く129の屋根神様を祀っていることがわかりますね。全国的にみてもこういった信仰は珍しく、当時の面影を堪能することができます。現在は民家や祠(屋根神様)の老朽化、お供え物をはしごを使ってそえるのが危険など。屋根下に下ろしたり、廃止することも増え、屋根神様の数が減少しつつあります。
四間道の南側にある浅間神社でお参り
古風な建物が残る四間道の南側に鎮座している浅間神社(あさまじんじゃ)。四間道ができる前からある神社で拝殿横には大きなイチョウの木があります。夏は色鮮やかな緑色の葉が涼しさを与え、秋は黄色く色づいて季節の変り目を知らせてくれます。
他にも神社を包むように、樹齢300年を超えるケヤキとクスノキが立っており、清らかな空気に満ちています。鳥居をくぐると、2匹の狛犬がお出迎えしてくれます。
浅間神社はかぐや姫のモデルになったと言われている「木花開耶媛命(コノハナサクヤヒメ)」が祭神です。安産・子授け・火難除けなどのご利益があると言われています。赤い前掛けをした右側の狛犬の後ろには、おみくじが引ける小さなブースがあります。
普通のおみくじの他に「花ひらく さくら みくじ」というさくらの形をしたおみくじも!学業から恋愛・結婚・仕事・金運・健康の6項目の運勢がわかるようになっています。初穂料は300円です。写真映えや訪れた記念に引いてみるのもおすすめです。
レトロ町・四間道でひとり散策してみた
浅間神社でのお参りを済ませたら、いざ四間道を散策。工芸雑貨や喫茶を中心におすすめのお店をピックアップしました。
小道裏の子守地蔵尊でお参り
四間道の小道に入ると、屋根神様を祀っている祠があります。そこからほんの少し左側に行くと、30cmほどの大きさをしたお地蔵さまが祀られている子守地蔵尊を発見しました。このお地蔵さまは150年以上前の安政時代、井戸を掘ったときに出てきたと言われています。(※)
大切に祀られているお地蔵さまは、見ているだけで優しい雰囲気に包まれます。まずはお賽銭を入れ、静かに手を合わせます。日頃の疲れやモヤモヤがスーッと浄化されていくような、温かな気持ちになる場所です。
※円頓寺商店街裏路地により
四間道ガラス館でお買い物
築100年以上の古民家をリノベーションした四間道ガラス館。ガラス製品を販売するセレクトショップでお店には600点以上の商品があります。グラスからアクセサリー、箸置き、江戸切り子など、どの商品もキラキラと輝くものばかり。デザイン性も高く、生活に取り入れやすいのもポイント!
今回レトロ町を探しに四間道を訪れたので、記念にころんとした小さなミルクピッチャーとピアスを購入しました。ミルクピッチャーは青と白の水玉模様がデザインされた一点物。ピアスは青ガラスをメインにゴールドのラメが入った涼しげなデザイン。
耳元を爽やかに、おしゃれにできるアクセサリーです。日常をパッと明るくしてくれるアイテムが豊富なので、きっとお気に入りが見つかりますよ。
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-31-2
営業時間:11:00~17:00(夏季は17:30まで)
定休日:日曜日(※現在、第1・3日曜日営業)
電話番号:052-551-1737
HP:四間道ガラス館
喫茶ニューポピーでちょっと一息
34年という長い歴史を持つ喫茶ポピーが「喫茶神戸館」を経て、四間道にニューオープン。2019年1月29日に喫茶ニューポピーとしてコーヒーや軽食などのメニューを楽しむことができます。特にコーヒー好きにはたまらないのがポピーブレンド。特徴は軽やかな苦味と癖のない酸味、程よい余韻とクリアな後味とのこと。
実際飲んでみると時間が経つにつれ、味わいが変わっていくことに気づきました。最初は苦味や酸味をあまり感じず、香り高い、飲みやすいコーヒーという印象を受けました。時間を少し置くと、酸味を感じるように。最後はコーヒーがひんやりとした頃合に残りの2口をごくり。酸味と苦味を感じましたが、癖がなく、とてもスッキリとした味わいでした。
お店のおすすめフードメニューがこのポピーのコーヒーライスカレー。お米をコーヒーで炊いたオリジナルのカレーで、スパイスの香りが食欲をそそる一品です。ピリッとするスパイシーなルーともっちりとしたご飯は相性抜群。トッピングに生たまごをトッピングすると、ルーがまろやかになって美味しさもUP。
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-36-52
営業時間:[月~木・日]8:00~18:00 [金・土]8:00~22:00
定休日:不定休
予約・電話番号:052-433-8188
平均予算:1,000~2,000円
HP:喫茶ニューポピー
「月のうさぎ」でデザートタイム
大正ロマンを感じるこだわりの内装と可愛い袴姿の店員さんがいる・月のうさぎ。扉を開けると、異国にタイムスリップしたような気分に。天井にはキラキラしたシャンデリアに、繊細なデザインが施されたテーブルや椅子などの家具。
店員さんは大正時代の女学生風の制服を着ており、より大正ロマンを感じます。月のうさぎは内装だけではなく、曜日ごとに変わるランチがおすすめです。1日20食限定で12品目の小皿が980円で楽しめます。ランチの他にブレンドコーヒーや紅茶、スイーツも美味しいですよ。
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-30-15-2
営業時間:10:00~19:00(LO18:00)
定休日:火曜日、第1,3月曜日
予約・電話番号:052-571-9622
平均予算:1,000~2,000円
日頃の疲れを四間道でリフレッシュ!
今回は名古屋にあるレトロ町・四間道について紹介しました。神社やセレクトショップ、カフェなど、お店だけで57店もあります。散策するたび、ワクワクすることがたくさん。ちょっと疲れたとき、リフレッシュしたいときは、きらびやかな都会から外れたレトロ町を訪れてみてはいかがでしょうか?